紫微斗数

2017年11月26日 (日)

紫微斗数全書

紫微斗数の古典、というか原書のひとつに「紫微斗数全書」というものがあります。詳しい説明は省略しますが、おそらく明代(1550年頃)に出版されたものだと考えています。残念ながらまだ完全なかたちでは和訳されていません。そこで(たぶん)江戸時代に我が国にもたらされた「紅葉山文庫本」を定本に訳出を思い立ち、仲間たちと作っている同人誌「占術夜話」に連載を始めました。とは言え、年二回夏冬発行の雑誌です。訳出が終わるまであと何年かかるだろう、という気の長い話ではあります。

ところで、僕は現在のところ関西(西宮)、東京、福岡で月に一回、紫微斗数の研究会を主催しています。もともとは個人的な紫微斗数の講座としてはじめたのですが、基本的な講座を終わったあとも、あるいは占いスクールなどで僕の講義を受講されて終了された方々の中に、もっと深く紫微斗数や占術を研究したい、という方がおられ、その声を受け、有志の方々と続けています。

そこでは、僕が中国(台湾・香港)の書籍などで見つけた新しいテクニックや友人達と議論して見つけた知見を披露したり、いろいろな紫微斗数命盤をみんなで読んでいく実践研究などをやっているのですが、先月から紫微斗数全書の解説をはじめたところ、なぜかみなさんの食いつきがいい。

いままで学んだ紫微斗数の内容がそのまま原典に書かれていることが新鮮な驚きなのでしょうか。まあ、原典ですから、当たり前といえば当たり前の話なのですが(^^ また、占術夜話のコラムはできるだけやさしくわかりやすく書いているのですが、小さな活字で漢字の羅列が続くと、なかなか読みにくいという声も聞きます。また限られた紙面では、ある程度専門知識があることを前提とした解説にならざるを得ず、初心者にはわかりにくいと感じられるところもあるのでしょう。そこで、研究会で詳しく解説を行なうことにしました。

今月も東京と西宮で「星垣論」を読んだのですが、十二支の五行とか生旺墓などの考え方は、四柱推命などを学んだ方にはおなじみのものですが、中国占術をはじめたばかりの方には、その背景を解説する必要があります。

みんなが飽きるまで、しばらく続けてみようと思います。しかし、あらためてこうして「全書」を詳しく読んで行くと(翻訳に勝る精読はなし、と言いますものね)、巷間語られる紫微斗数の秘訣、秘伝はみんなこれに書いてあるということに気がつきます。例えば「太微賦」中の次の一文は刮目に値します。

尚居空亡得失最為要緊若逢敗地扶持大有奇功

むかしは、なぜ命宮に化忌星があるのにビル・ゲイツ氏は世界一の億万長者になったのか、なぜにアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏の命宮は廉貞(陥)貪狼(陥)というあまりにもショボイ状態なのか、どうにも合点がいかなかったのですが、この一文に出会い、その疑問も氷解したのです。なんだ、紫微斗数全書にみんな書いてあるじゃないか!

やはり古典の研究、原典研究は大事だと思います。みなさんにもぜひ一読をお勧めします。

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2017年10月17日 (火)

紫微斗数基礎講座 at 名古屋(11/19)

ふたつ前のエントリーでは9月の名古屋講座の案内をいたしました。そちらには受講生の方々がコメントをつけてくださっています。ありがとうございます。ということで好評を博したと前向きに受け止め(笑)、'Forttuna Moon'さんの名古屋での講座を継続します。

今回は前回の基礎講座を理解いただいた方を対象にしていますが、前回の名古屋での講義を受けていなくても、紫微斗数の基礎を勉強されている方は受講可能(大歓迎)です。興味を持たれた方は、どしどしお申し込みください。

今回はあまり巷の本には書かれていない内容を講義します。ひとつは講師独自の「椎羅式運命数値」の基本を講義します。もうひとつは14主星以外の22の副星に焦点を当て、紫微斗数のコツみたいな話を講義します。

午前の部(10:00〜13:00)「椎羅式運命数値の基礎」
詳しい内容とお申し込みについては、こちらをご覧ください。

午後の部(14:00〜17:00)「14主星以外の副星の詳細解説」

詳しい内容とお申し込みについては、こちらをご覧ください。

午前午後、連続して受講いただくのが理想ですが、午前だけ、午後だけの受講も可能とします。お申し込みをお待ちしております。

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2017年8月13日 (日)

紫微斗数基礎講座 at 名古屋(9/30)

2つ前のエントリーでご案内したように、6月に名古屋で紫微斗数紹介講座を開催しました。おかげさまで受講生の方からは好評を頂戴したようです。ということで、調子に乗って'Fortuna Moon'さんの名古屋での紫微斗数講座を継続することにいたしました。

今回は基礎講座です。9月30日(土)、午前午後の連続講義です。

午前の部(10:00〜13:00)
まったくの初心者を対象に、紫微斗数命盤を作成するワークを行いながら、旧暦の見方、東洋占の基礎である十干十二支、紫微斗数命盤の構造などを理解します。まずは自分の命盤を作ってみましょう。詳しい内容とお申し込みについては、こちらをご覧ください。

午後の部(14:00〜17:00)
午前の部で作成した受講生各人の命盤を見ながら、命盤解読の基礎を講義します。「14主星」と言われる主要な星を中心に、その他の星の見方も学び、またいつごろどんなことが起きるのかという運勢の見方についても、その基本を学びます。詳しい内容とお申し込みについては、こちらをご覧ください。

午前・午後、両方受講いただくのが望ましいのですが、片方だけの受講も可とします。なお、テキストとして、こちらのサイトで公開している「紫微斗数入門」を印刷したものを使います。印刷費として受講料とは別に1,000円徴収します。

ご興味のある方は、ぜひぜひ受講をご検討ください。

また、今回の講座の反応を見たうえで、今後名古屋でも紫微斗数のさまざまな技法の講義を行なっていくつもりです。どうぞご期待ください。

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2017年5月 4日 (木)

紫微斗数紹介講座 at 名古屋

このたび旧知の、わが国屈指の魔女であるヘイズ中村氏からご案内をいただき、Fortuna Moon様主催の講習会で講師を勤めさせていただくことになりました。6/10(土)、名古屋での講座です。詳細はこちらの案内ページをご覧ください。

今まで関西・東京・福岡で講義を行い、また今もその3ヶ所で研究会を開催していますが、名古屋で講義を行なうのは初めてです。今までご縁のなかった土地ですが、これを機会にご縁が広がれば嬉しい限りです。

内容は案内ページに詳しく書かれていますが、今回は全くはじめての人、紫微斗数ってなに?それっておいしいの?な方を対象に紫微斗数の魅力を紹介する超入門講座です。紫微斗数の基本は命宮主星です。命宮にある十四主星の性情を吟味するだけで、その人のひととなり、長所・短所、さらには幸運を引き寄せる人生態度まで導くことができます。もちろんこれだけで、いつごろどんなチャンスが巡ってくるのか、危険に会う恐れがあるのはいつか、配偶者や親兄弟・友人知人はどんな人か、といったような細かいことまではわかりませんが、その人本人の基本性格は十分に読み取ることができます。そのことを紹介したくて、教え子のひとりに命宮主星の解説書を書いてもらい、コミケなどで販売しています。今回はその書籍「はじめてのかんたん紫微斗数」をテキストとして使用します。

そのテキストを解説しながら、受講生それぞれの命宮主星を導き出すワークを行い、その作業を通じて紫微斗数の特性と魅力を紹介したいと思っています。

今回の講座の反応を見て、今後名古屋での本格的な基礎講座や応用講座も考えていきたいと思っています。名古屋近辺にお住まいでご興味のある方、よかったらお気軽にご参加ください。

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2016年9月13日 (火)

増刷出来!(紫微斗数実占ハンドブック)

拙著「紫微斗数実占ハンドブック」増刷が完了いたしました。しばらく品切れ状態となってしまい、わざわざ鴨書店様に足をお運びいただいた方々には大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ありませんでした。一昨日の土曜日に鴨書店様に納入いたしましたので、またご都合のよろしいときに鴨書店様にお問い合わせくださいませ。(訪問される方は、事前に電話等で確認いただけると確実かと存じます。)また鴨書店様のHPにもご案内いただいております。

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さらに先般仲間たちと作って、夏コミで販売した同人誌「占術夜話平成28年夏期号」も、鴨書店様でお取り扱いいただけることになりました。ご興味のある方は、どうぞ鴨書店様までお問い合わせください。

 

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そして弟子3号ことmiesha嬢と一緒に作った紫微斗数の導入案内本「はじめてのかんたん紫微斗数」も、おかげさまで第二版初刷100部が完売したので、夏コミに向けてさらに100部増刷しました。この書籍も継続して鴨書店様で取り扱っていただいております。

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てなことで、鴨書店へごー!!
 
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2016年9月 4日 (日)

「紫微斗数実占ハンドブック」売切御免!ただいま増刷中。

拙著「紫微斗数実占ハンドブック」ですが、おかげさまで初刷すべて完売となりました。まことにありがたいことです。そこで発売元の鴨書店さまとご相談のうえ、このたび増刷することといたしました。

鴨書店さまのHPにも目下「ただ今、増刷中!入荷までしばらくお待ち下さい。」とアナウンスいただいております。

ただいま印刷所に発注しております。早ければ来週には鴨書店さまの店頭にお届けできると思います。

印刷ができれば、またこちらのブログにて告知・ご案内させていただきます。

ご購入ご希望のみなさま、今しばしお待ちいただけますよう、よろしくお願いしますm(__)m

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2016年7月 2日 (土)

英国EU離脱、そして総選挙(福岡研究会その2)

前回の記事の続きです。

そのような時事の話題をイントロに、講座がはじまりました。その日は、メンバーの命盤をみんなで読んでいくことを課題にしました。研究会では実際の命盤解析、実践研究をメインに研究を行なっているのですが、どこの研究会でも歴史上の人物や時の人の命盤もいいけど自分の命盤を読みたい、という声が上がります。そりゃそうですよね。気になるのは自分の運命、自分の人生。ということで、今月(6月)は福岡でもやりました。

ある会員の方のお母様が亡くなった年を辿ってみると、その年は太陰星に化忌が飛ぶ年でした。なるほど、こんな出方をすることもあるんだよなあと、僕も勉強になりました。また生時のわからない人の生時推定にもトライしました。ある会員さんの命盤を5枚出して(夜生まれだというのが唯一の手がかりです)みんなで、あーでもないこーでもないと。どうやらこれだろう、という盤を特定しました。プライバシーや個人情報保護の観点から、その他具体的な内容については、ここではご紹介できません。申し訳ありません。

ということで、個人のプライバシーは侵害しちゃいけないんだけど、有名人著名人は、ある程度オープンになっていますし、その範囲ならまあいいんだろうと、有名人の命盤も素材にしています。今回は表題に上げた総選挙の2人。とはいえ来る7月10日に予定されている参院選ではなく、もっと罪のない総選挙、先般行なわれたAKB選抜総選挙です。罪のないと言いましたが、熱烈なファンにとっては参院選よりも気になることかも知れません。また逆に興味のない方にとっては、なんじゃそれ?かも知れません。ごめんなさい。

AKB選抜総選挙は結局、下馬評のとおり最後は「さしこ(さっしー)」こと指原莉乃と「まゆゆ」こと渡辺麻友の一騎打ちになりました。結果はさしこが2年連続の優勝、まゆゆが1位奪還ならずの2位でした。総選挙の終盤、みんながどっちが1位かと固唾を飲んで見守る中、まゆゆが2位で呼ばれました。そのときの彼女のスピーチの第一声が「いや〜〜、くやしいっっっ!」というものでしたが、むしろそれがとても爽やかで(^^ かたや第1位のさしこのスピーチで「どうか私を1位として認めてください」というのが、いかにもさしこらしくてよかったです。彼女はそのようなことを自分で言ったり自虐ネタにするくらい、AKBというアイドルグループの中では企画もの的な存在です(自分でもそう言っています)。そんなさしこが2年連続の1位で、王道のアイドルと言われたまゆゆが2位。その命盤を見て比較したいというのは占い師の常であります。

このスピーチの中でさしこは「私はスキャンダルで仕事が増えましたし、スキャンダル成金と思われてもしかたがないような仕事っぷりなんですが」と、またまた自虐ネタ的なことも言っていますが、ファンはよくわかっているので、そういうのも含め彼女を応援しているのだと思います。よくご存知でない方のために少し解説しますと、彼女は2012年にスキャンダルを起こします。その結果AKB48からHKT48に移籍(左遷)させられます。しかし逆にそのことをバネに2013年の第五回選抜総選挙では1位を獲得するのです。また、彼女はバラエティーに引っ張りだこで、アイドルというよりは芸人として芸能界で息長く活躍する、という人もいます。

まゆゆは、第一回選抜総選挙から4位に入り、そしてその後もずっと上位7位以内(神セブンと言います)をキープし、2014年には1位を獲得します。その意味で安定的にファンの人気を獲得している典型的なアイドルだと言えるでしょう。

ではその2人を見てみましょう。アイドルや芸能人の生年月日時を入手するのは(その信憑性も含めて)とても困難なのですが、この2人のデータをさる筋から入手したので(とは言え、さしこは自分のブログに生年月日と時間も0時ころ、とアップしています)、作ってみました。もちろん芸能人ですから真の生年月日時が違う可能性もありますが、とりあえずこれで見ます。

指原莉乃 1992年11月21日0時頃 大分生まれ
渡辺麻友 1994年3月26日6時頃 埼玉生まれ

いずれにしても現在人気絶頂のアイドルグループのファン投票1、2位の2人です。まずは運が強い(少なくとも10代〜20代前半の後天運は強い)だろう、また桃花もあるはずだ、ということを思いながら命盤を作ってみました。みなさんもぜひこの生年月日時をもとに命盤を作ってみてください。いかがでしょうか。

紫微斗数命盤を見ると、さしこはいかにも、という感じですね(笑)。命宮が亥の廉貞貪狼です。しかもそこが身宮。桃花もあるのですが、どちらかと言うとちょっと曲がった桃花。アイドルというよりはバラエティーという評価もうなずけます。また命宮が身宮なうえに三合宮に武曲七殺紫微破軍がある。よく言えばものすごくタフで頑張り屋の努力家、悪く言えば我が強い(まあ、我の弱い人は生き馬の目を抜く芸能界でとてもやってられないでしょうが)。逆境を跳ね返しピンチをチャンスにする力があるのでしょう。音楽や芸能、芸術やエンターテイメントに向き、偏業運がありますので、このように芸能界で活躍できるのでしょう。で、実際にスキャンダルの暗示も命盤に見えます。彼女は14歳からの行運がとてもよいのです。なのでピンチをチャンスに変え、トップをキープすることができるのでしょう。胃と血圧に注意すればおおむね健康に過ごすことができるでしょう。

一方まゆゆですが、彼女はものすごく運がいい。三奇加会もしています。安定してバランスのとれた運勢です。桃花もありますが、わりと純粋な桃花。スキャンダルの可能性は少ないと思われますが、やはり異性には注意した方がいいでしょう。彼女も努力家の頑張り屋ですが、みんでわいわいというよりは、ひとりでコツコツ努力するタイプですね。ひとりの時間を大切にしたいと思う人です。でも努力して得た結果は周囲に示したいと思います。努力を認められたいという思いが強い。それとは別に、日常生活では世話好きな一面があります。命宮の天相は、人をサポートすることで認められる星なので、AKBの中では妹キャラとして人気を得たのでしょう。でももう先輩たちがほとんど卒業する中で、これからは自分がお姉さんにならなくちゃいけない。彼女は岐路に立たされています。彼女は今後どのような方向に進めばいいのでしょうか。彼女の命盤を見て思うのは、先天運もすごくいいのですが、後天運がまたすごくいいんですよね。ずっと幸運期、順運期が続く。うらやましい人ですね。なので今後も芸能界で活動するのもいいですが、事業運もあるので、全く別の方面で活躍することもあるのかなと思います。また、山口百恵のようにすぱっと芸能界を引退し、素敵な旦那さんを見付け、幸せな家庭を築く、そんな人生もありかと思います。

2人の命盤を見て気がついたのですが、どちらも奴僕宮に太陽が旺じて入坐しています。アイドルやタレントにとって奴僕宮はファンを表します。ファンにとってアイドルというのは、太陽のように輝いている存在なのでしょうか。むかしYou are my sunshine.と歌うラブソングが流行りましたっけ。

と、ここまで書いて気がついた。ちゃんとした(?w)方の総選挙。参院選の投票日の7月10日は東京の研究会ではないか。期日前投票に行ってこなくっちゃ。

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2016年6月28日 (火)

英国EU離脱、そして総選挙(福岡研究会その1)

一昨日の日曜日は福岡での紫微斗数研究会でした。前にも書きましたが、現在、東京・関西・福岡の三ヶ所で月に一回、紫微斗数研究会を行なっています。これは基本的な紫微斗数の講座を終了された方の中に、もっと研究を深めたいという熱心な方々がおられ、そのリクエストではじめました。関西、東京の会員さんの中には僕がサラリーマン時代にご縁があって来ていただいた方もいて、古参の会員さんは、かれこれ10年のお付き合いになるでしょうか。研究会ですので、自由に意見交換をするサロンのようなかたちで運営しています。福岡はまだ日が浅く、立ち上がって2〜3年というところでしょうか。少人数ですが、とても熱心な生徒さんが集まってくれます。

そんな自由な雰囲気の研究会なので、一昨日は時の話題、英国の国民投票、EU離脱のことから話をはじめました。このような時事の話題については、僕もこっそり占ってみることもあるのですが、今回は話が大きすぎて(重すぎて)卜占も立てませんでした。誕生した英国の王子や王女の名前やいかに?という罪の無い話題なら気楽に占ったり仲間内で話題にしてわいわいやるのですが。。 というか、今回は僕も漠然と、まあ離脱はないだろう。前のスコットランドの国民投票と同じように、ギリギリでEU残留で結果が出るだろうとタカをくくっていたのです。なので金曜日、国民投票の結果はEU離脱というニュースを見て、ドヒャーだったのです。

週末が明けて、今はニュースやネットでいろいろな人がいろいろなことを言ってます。それらを見ると僕も勉強になります。が、ここでは難しいことは書きません。

今回の英国の国民投票で、その結果やいかに?という問い(占的と言います)に絞れば、サッカーの優勝チームや日本シリーズの行方を占うのと同じですから、卜占で占うことはできますが、今回のような非常に大きなテーマは単に国民投票の結果だけに留まらず、その後英国はどうなるのか、EUはどうなるのか、すんなり離脱できるのか、世界に与える影響は、などなど連続して問いが発生します。このように巨視的に見なければならないテーマは、むしろ測局で見た方がいいと思います(もちろん卜占を複雑に組み合わせてみる事も可能ですが)。

測局というのは、個人の一生や諸事万端を見るのではなく、天下国家の動向や行く末を見る占いで、これがまた難しい。僕も紫微斗数を使った測局、紫微測局を試みるのですが、なかなか的中しない。まだまだ研究を深める必要があります。なぜ難しいかと言うと、個人の一生や人事諸事の場合、まあ一度は体験したこと、あるいは誰もが経験すること(恋愛にしても結婚にしても就職にしても)を占うのですが測局の場合、この国が将来どうなるのか、この企業が20年後どうなるのか、社会は30年後どうなるのか、地球は100年後どうなっているのか、という誰も経験したことのないことを考える行為だからです。

なので、今回はめちゃくちゃ大雑把な話をしました。ある技法を使っておおまかに見ると、英国は戦後、衰退運のサイクルに入ります。なるほど、大戦前はまだなんとか、かつての大英帝国の威信を持ちこたえていましたが、戦後はみなさんご覧のとおりです。この衰運期は今世紀半ばまで続きます。人と同じく国家でも衰運期に入ると、やることなすこと裏目に出ます。どうも今回の件もその運気の流れの中でのひとつの事象であり、まだ3、40年は不安定な状況が続きそうです。

ではEUはどうなのか。これまたヨーロッパをひとくくりにしためちゃくちゃ大雑把な見方なのですが、英国と同じくヨーロッパも今世紀半ばまで衰退運が続きそうです。ヨーロッパとひとくちに言っても、西欧と東欧、北欧と南欧、さらにそれぞれの国々を細かく見て行くといろいろありますが、まあざっくりひとくくりにしてしまうとそんな感じです。ということは英国を含めてヨーロッパの混乱や低迷は、まだ数十年続きそうです。

一方、日本はどうかというと、戦後から盛運期に入ります。戦後から盛運期ということは、それまでは衰運期であったわけです。今はデフレだ不況だなんだかんだ言ってますが、大局的に見るとどうでしょう。明治大正戦前の日本と戦後の日本を比べてみると、どちらが幸運なのか。明治維新以降、日露戦争、日清戦争、日華事変、そして第二次大戦へと続くそんな時代と、戦後70年一度も戦争を起こしていない今の日本を比べて、みなさんはどう思われるでしょうか。百年単位でものを見る、すごくおおまかな見方ですが。この盛運期は今世紀半ばまで続きます。

では他の東アジアの国々はどうかと見てみると、台湾も日本と同じく戦後から盛運期に入り、今世紀半ばまで調子いいです。で、中国は日本や台湾ほどではないけど、戦後運気がぐんぐん上がり今世紀半ばまで好調です。毛沢東のやったことや文化大革命や今の中国共産党を見るといろいろ考えるところはありますが、清朝末期の100年と戦後の中国を比べてみるとどうでしょう。歴史を巨視的に見てこの技法を検証していかなければいけません。

ということで、どうも今世紀前半は、欧州が凋落しアジアが元気になるアジアの世紀となるようです。もうすでにオバマはアジアシフトに移っています。さすがに米国はよく見ている。その米国はどうかというと、どうもずっと好調期のようなのです。ずるいぞ!でも米国はまだ建国200年ちょっと。このような百年単位でものを見る見方を検証するにはいささかデータ不足ではあります。

ということで、測局を学ぼうとすると巨視的な歴史の流れに対する考察が不可欠となります。僕も勉強しているのですが、なかなか追いつかない。でも歴史の勉強は面白い。特に今興味を持っているのは、第二次大戦前後の状況です。歴史に「たら、れば」はないけれど、もしも米国が参戦しなかったら、英国も含め欧州はナチスの傘下になっていたのでは?とか、日本がナチスともっとうまく手を組んでソビエトを東西から挟み撃ちにすれば、今はドイツと日本が世界を牛耳っていたのかも、とか(そんな世界に住みたいとは思いませんが)、なぜそうならなかったのかも含め、測局の見方と照らし合わせて考えてみると興味がつきません。

余談になりますが、ナチスドイツと言えば、ヒトラーの暗殺計画は30件を越えて企画し実行されたんだそうな。でもヒトラーは無傷でした。中には部屋ごと爆破され側近の多くは死亡したにもかかわらず、ヒトラー本人は間一髪で難を逃れたというケースもあったそうです。ナチスは「神に守られた総統」と言い、連合国は「悪魔に守られたヒトラー」と言ったそうです。なにか神がかったものを感じます。神がかりと言えば、ナチスはノストラダムスの大予言も宣伝に利用しました。

最近読んだノストラダムス本の中に、今後、米国とロシアが手を組んで中国とケンカする、という解釈がありました。えー?という感じですが、昨今の国際情勢を見るとまんざらではないような気もします。僕はノストラダムスの「諸世紀」は予言の書ではなく占筮の書であるという見解なのですが、話せば長くなりますので、その話は機会をあらためて、いずれまた書きたいと思います。

てか、筆が滑ってこんな長文になっちゃったよ。ぜんぜん総選挙のことも研究会の様子も書けませんでした。それについてはまた後日アップします。今日はこのへんで筆を置きます。

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2016年5月 5日 (木)

暗号解読

はるか遠い昔のことである。僕がまだ紅顔の美少年(ん?)だった頃の話。僕が通っていた小学校の図書館に、子供向けにリライトされたシャーロック・ホームズ全集が揃えられていた。なにげなく一冊を借りて読んでみたら、その面白いこと、すっかりホームズに夢中になってしまった。中でも「踊る人形」という一編が記憶に残っている。

ご存知の方も多いであろう。子供の落書きのような、いろいろな姿勢をした人形が紙に書かれていて、それがこの事件のキーとなる。どうも暗号らしい。僕も、その人形の姿に意味があるのだろうと、いろいろ推理してみるが、どうしても解けない。小説を読み進め、そのホームズの推理と解読に舌を巻いた。

同じ時期、市民図書館で「象形文字入門」という本を見付け、借りて読んでみた。誰も読めなかった古代エジプトの象形文字が解読されていく様子を、わくわくしながら読んだ。そうかロゼッタ・ストーンが鍵になったのか。しかしヤングもシャンポリオンも凄いなあ。

以上は少年時代熱中した暗号解読譚なのであるが、思うに我々占い師が日々やっていることも、ある意味暗号解読や古代の象形文字の解読みたいなものだと思うのである。

これはたとえ話であるが(実際にそんな神サマがいるのかどうか僕は知らない)、占いの神サマは、なぜか、というか残念ながら、「日本語」では語ってくれない。その占いの言葉で語ってくれるのである。たとえば紫微斗数の神サマは、日本語ではなく紫微斗数語で語ってくれるのである(易の神サマは易語で、占星術の神サマは占星術後で語ってくれる)。でもこれが悩ましい。神サマが「この男はなあ、えらい医者の家系に産まれて、自分も医者になるんやけど、でも躁鬱病でなあ、家族を振り回しよんねん。」とちゃんと日本語で語ってくれれば、こんなにラクなことはない。でも、それを全部「〜〜宮に××星があって、宮と宮、星と星の関係は**」という紫微斗数語で語ってくれるのである。だから我々は、この紫微斗数語を解読して日本語に翻訳しなくてはいけない。さらにホームズ物語の暗号や古代の象形文字と違い、この紫微斗数語は「表意文字」でも「表音文字」でもない。強いて言うなれば「象徴言語」である。だから、暗号や古代文字の解読と言うよりは、夢分析や芸術作品の解釈に似ているようなところがある。

こんなことを思ったのも、先月、東京の(僕が主催する)紫微斗数研究会で、こんな出来事があったからだ。僕の研究会では、ひととおり紫微斗数の基礎を学んだ方々が、その応用力をつけるため、実際の命盤をみんなで読むという実践練習をやっている(他にもより高度な技法の検証実験などもやっているが)。先月も、いつものように一枚の命盤を会員諸氏に見せ、「さて、この人はどんな人でしょう?」とクイズを出してみた。

いろいろな意見が出たが、ひとりの弟子が福徳宮に着目し

「福徳が貪狼・火星ですよねー。火貪格。なんか精神が不安定そう。」

と言った。僕はそれを受け、

「いいところに気がついた。火貪格は横発・横破(突然の発展と突然の破滅)を表す。福徳宮すなわち精神の坐が火貪格ということは、精神に大きな波があることを表していると読める。そう、この人は躁鬱病だったんだ。」

この例題に出した人は北杜夫氏。斎藤茂吉のご子息にして、医師でありまた作家でもある。そして自身躁鬱病であることを語り、躁状態のときに大きな借金を作ったことでも有名である。福徳宮の対宮は財帛宮。なるほど。

北杜夫氏の命盤を読み解きながら思ったことは、紫微斗数の神サマは「北杜夫さんは躁鬱病やってんでー。」と日本語で語るところを、精一杯紫微斗数語で、それを福徳火貪格と表現したのではないか、ということである。なるほどそうか、うまく語ったなあ、と思ったのである。とは言え、福徳に火貪格を持っている人をみな躁鬱病と判断したのでは、はずしまくるだろう。単に怒りっぽいとか、気分屋、という人もいるに違いない。ここが象徴言語を読み解く難しさである。

研究会の最後に、この命盤は北杜夫氏の命盤だよ、と種明かしをしたのであるが、上述の弟子を含め、若い会員の方4名が、北杜夫??誰ですかその人?であった。

ああすみません、若い人は知らんのだよなあ、僕がおじさんだった悪かった。次は君たちも知ってる若い人を例題にするからねえ。ということで、次回は実践演習はさておいて、徐曽生の忌星棋譜を紐解いてみようか。


そんな感じで東京、関西、福岡で研究会を毎月やっている。基本的に、過去に僕の講義を受け紫微斗数の基礎をマスターし、さらに紫微斗数をより深く研鑽したいという人が対象である。関西は長く休止していたが、今月から再開することになった。過去の受講生でメールアドレスがわかっている方にはメールで案内させていただいたが、それ以外でも参加ご希望の方がおられれば、ご一報願いたい。また、関西のみならず、東京、福岡でも毎月やっているので、参加条件を満たしご興味のある方はご一報いただきたい。案内を差し上げたいと思う。


【追記】

ご一報いただきたい、などと書きましたが、送り先がわからないと一報のしようもないですよね(^^; コメントのメールアドレス欄に、ご自身のメールアドレスをご記入のうえ、ひとことコメントください。その際、書いていただいたメールアドレスは僕のみが参照でき、こちらには公開されない仕様となっていますので、ご安心ください。ご記入いただいたメールアドレス宛に、後ほど個別にメールさせていただきます。

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2016年3月30日 (水)

原書房様でもお取り扱いいただいております

さきほど紫微斗数実占ハンドブックのエントリーにも追記しましたが、拙著「紫微斗数実占ハンドブック」は、鴨書店様からの販売ということで、鴨書店様にお取り扱いいただいていますが、東京神田神保町の原書房様でもお取り扱いいただいております。

神田神保町の方が便利な方は、原書房様で手に取ってご覧いただけたら幸いです。

また、他にもお取り扱いいただける書店様がおられましたら鴨書店様までお問い合わせいただけますよう、お願いいたします。

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