2025年1月 1日 (水)

第4回 東洋占術カンファレンス

あけましておめでとうございます。

「東洋占術カンファレンス」、今年も開催されることになりました。

2025年2月24日(月・祝) 8:30〜18:30

そうそうたる諸先生方に混じって、不肖小生、今回も参加させていただきます。

今回は紫微卜占についてお話させていただく予定です。
占いというものは、偶然に得られた象徴を様々なものに当てはめて読んでいく技術です。一応便宜的に「命占」「卜占」などと区分していますが、基本的な原理や考え方は同じです。ですから主に命占として使われている紫微斗数の象徴を利用して卜占をすることは可能です。台湾などではいくつか研究書も出版されていますが、日本ではこの紫微卜占を使う人は多くはありません。しかし紫微斗数に馴染んでいる人にとっては、同じ象徴を当てはめる対象を変えるだけなので、とてもわかりやすく使い勝手のある技術だと思います。
今回、私なりに実践して工夫してきた観法のポイントをできるだけわかりやすく講義するつもりです。

毎回のことなのですが、私の話はともかく諸先生方の講義は実に内容も深く、またわかりやすい講義で、拝聴していて私も大いに勉強になります。なので今回も楽しみです。

 

「東洋占術カンファレンス」の詳細、お申し込みについては、こちらの「東洋占術カンファレンス」ホームページをご覧ください。

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2024年12月21日 (土)

2025年筮(冬至の日に)

今日は冬至です。(ここんとこ恒例になっていますが)翌年の年筮を立ててみました。易者の間では、冬至の日に翌年1年の運勢を占う「年筮」を立てるという習わしがあります。
その前に、昨年立てた年筮と今年1年の振り返りを。

去年得た卦は「未済」の五爻変でした。そこで「一般に「未済 」 は、その卦名から、終わるように見えて終わらない。締めくくりがなく混沌とした状況。などと解されることもあるようです。しかし、卦辞にはまず「享(とおる)」とありますし、何より五爻の爻辞が「貞吉。无悔。君子之光。有孚。吉。(占門したことは吉。難儀な目に遭わない。君子にとって光栄あることに、捕虜を獲得する。吉。)」(*三浦國雄「易経」角川文庫による。)なので、捕虜、つまり何か獲物、成果をゲットするような感じです。来年は何か成果物をまとめられるのかも知れません。そのためには「君子」でなければならない。つまり、サボらずに真面目に研究に励みなさい、ということなのでしょう。」と書きました。

で、この一年どうだったかというと、前のエントリーでも紹介しているように、私家版で出していた「紫微斗数実占ハンドブック」を東洋書院様から出版することができました。確かにひとつ成果物をまとめたことになります。また次の著作に向けての準備も進めています。その他の出来事といえば、親戚が事故に会い大怪我をして、その対応で走り回りました。高齢でもあり、今後介護のことも考えていかなければなりません。それを思うと終わりのはじまり。まさに「未済」です。まだまだ状況は混沌としています。

さて、今年得た卦は「震」の五爻変でした。卦辞には「享る」とありますので、基本的に良好な一年のようです。で、雷鳴が轟いても大事なスプーンや器を落とさない、とあります。また五爻の爻辞も「震 往来してあやうし。思うに有事を失う无し。(雷が去ったかと思うとまたやって来て危険。しかし、考えてみるに、大切な行事に失態はなかろう。)」(*三浦國雄「易経」角川文庫による。)とあります。ということは、何か驚くようなことがあるが実害はない、と判断できます。昔から「震」には「声あって形なし」という意味を取ることが多いようです。何があってもあたふたせず、泰然自若の態度を取りなさい、ということなのでしょう。びっくりするようなことがあっても、慌てず落ち着いて構えるようにしたいと思います。

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2024年9月19日 (木)

「紫微斗数 実占ハンドブック」発刊

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以前、私家版の書籍として自己出版した「紫微斗数 実占ハンドブック」ですが、このたび東洋書院さまから出版されることとなりました。

時々再販を希望するお声も頂いていたのですが、何せ出版についてはズブの素人の私が再々印刷・製本するのも大変で、半ば絶版状態でありました。このたび多くの占術図書を発行されている東洋書院さまから発行いただくことになりました。私のような素人がWordやExcelを使って版を組むのに比べ、専門の出版社さまに版を組んで頂いたので、ずっと読みやすくなっていると感じます。

なお、以前は掲載していた新暦旧暦変換表(万年暦)については、今回は割愛しております。というのも、今はスマホやタブレットから、どこからでも簡単に暦のサイトなどを検索して新暦/旧暦の変換ができます。なので、いたずらに紙数を増やし単価を上げたり、重くて持ち運びに不便になることを避けるためです。

ご興味のある方は、どうぞ書店などで手にとってご覧ください。

 

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2023年12月26日 (火)

第3回 東洋占術カンファレンス

去年、今年と1月に開催された「東洋占術カンファレンス」、来年第3回が開催されることになりました。

2024年2月12日(月・祝) 8:30〜18:30

そうそうたる諸先生方に混じって、不肖小生、今回も参加させていただきます。

私は、今回は紫微斗数格局についてお話させていただく予定です。
紫微斗数の格局は、原典である「紫微斗数全書」にも多く記載されているのですが、私の知る限り日本ではまだ「紫微斗数格局」についてまとまった解説書などは出版されていません。もちろん「格局」を使わなくても判断することは可能ですが、「格局」を知ることで、特に初心者の方には紫微斗数命盤のポイントをつかみやすくなります。

限られた時間の中でご理解いただけるよう事前に資料を配布し、その資料の見方・使い方をお示ししながら講義いたします。

毎回のことなのですが、私の話はともかく諸先生方の講義は実に内容も深く、またわかりやすい講義で、拝聴していて私も大いに勉強になります。なので今回も楽しみです。

 

「東洋占術カンファレンス」の詳細、お申し込みについては、こちらの「東洋占術カンファレンス」ホームページをご覧ください。

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2023年12月22日 (金)

2024年筮(冬至の日に)

今日は冬至です。(ここんとこ恒例になっていますが)翌年の年筮を立ててみました。易者の間では、冬至の日に翌年1年の運勢を占う「年筮」を立てるという習わしがあります。
その前に、昨年立てた年筮と今年1年の振り返りを。

去年得た卦は「姤」の四爻変 でした。そこで僕は「変爻を見ると「包みの中に魚なし」とありますから、もらった(得た)ものも、開いてみたら空っぽだった、ということですね。広く解釈すると、どうも空振りに終わることが多い一年のようです。なので、そんな年もあるや。と大きな期待はせずに、欲は抑えて過ごすことにいたしましょう。また、うまいもうけ話があっても空振りに終わることがあるようなので、よくよく注意することにいたしましょう。またもっと広く解釈すると、空っぽの包みだから、自分の部屋の中を空っぽにするということなのかも知れません。一昨年、その前の年の年筮の時にも書きましたが、「断捨離」というテーマはなかなか進んでいません。ので、易の神様は、とっとと断捨離せい!と言っているのかも知れませんね(笑) 」と解釈しました。

で、結果はどうかということですが、確かに自分の部屋の中は少し空きました。でもまだまだ空っぽには遠いなあ。あと、物事が空振りに終わるということはなかったけど、コロナ禍以降、対面での講義などの活動は一切休止しましたし、こちらのブログもほとんど更新してません。対外活動というか、外部への発信、仕事はほとんど何もしなかったので、その意味では空っぽな一年でした。でも家に篭って「紫微斗数全書」と格闘はしていたのですけどねww

さて、翌年を占って得た卦は「未済」の五爻変。
一般に「未済 」 は、その卦名から、終わるように見えて終わらない。締めくくりがなく混沌とした状況。などと解されることもあるようです。しかし、卦辞にはまず「享(とおる)」とありますし、何より五爻の爻辞が「貞吉。无悔。君子之光。有孚。吉。(占門したことは吉。難儀な目に遭わない。君子にとって光栄あることに、捕虜を獲得する。吉。)」(*三浦國雄「易経」角川文庫による。)なので、捕虜、つまり何か獲物、成果をゲットするような感じです。来年は何か成果物をまとめられるのかも知れません。そのためには「君子」でなければならない。つまり、サボらずに真面目に研究に励みなさい、ということなのでしょう。 

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2023年11月26日 (日)

7という数について

以前こちらに、東西の占星術の共通点から12という数の特徴について書いたことがある。

で、今回は7という数について。
ただ今回は前回ほど突っ込んだ話ではない。7という数字をめぐってつらつらと綴って見ることにする。まあ雑談なので、気楽に読んでいただけるとありがたい。

まず「7」という数について多くの人が思い浮かべるのは「ラッキーセブン」ではないだろうか。「7」はラッキーナンバーである。ということで、縁起かつぎをしている人もいるかも知れない。なぜ「7」がラッキーなのか?どうも野球のアメリカ大リーグがその由来であるらしい。あるチームが優勝がかかった7回に打った凡フライが、たまたま風に乗ってホームランになった。おっとラッキー!ということでラッキーセブンになったとか。他にも7回に逆転劇が起こりやすいとか、そんなことでラッキーセブンと言うようになったらしい。

次に、こちらに来ていただく方なら思い浮かべるのは「七曜」であろう。
これには大きく2つの意味があって、ひとつは古代の天文学(占星術)によるもの。つまり、望遠鏡が開発される以前に肉眼で観測された、水星、金星、火星、木星、土星の5つの惑星と太陽、月を加えた7つの星のこと(7惑星)である。
もうひとつはカレンダーの、日、月、火、水、木、金、土の1週間の曜日のこと。

曜日については諸説あるが、この7惑星を日に当てはめたということのようだ。旧約聖書には、神は6日で天地を作り7日目はお休みになられた、という記述があって、それで7日目は安息日ということで、日曜日は休日になっている。と言うことで、曜日の七曜については西洋由来と考えてよいだろう。我が国で一般に浸透したのは明治以降、新暦を採用したことによるが、七葉そのものはすでに平安時代に中国から、当時の暦法や天文学とともに入ってきている。

では「7」という数字に関するものは全て西洋由来なのかというと、どうもそうだとも思われない。
例えば、我が国では「七福神」とか「七草粥」や「七夕」がある。中国から伝わったものだが「竹林の七賢人」なんかもある。亡くなった人を供養する法要も、初七日から四十九日まで、七日ごとに行われる。「七つの海」とか「親の七光」とか「世界七不思議」「七つ道具」「色の白いは七難隠す」なんて言い回しもある。

なぜ用の東西を問わず、7という数に特別な意味(感覚)を持たせるのだろう。7は素数であり、1か7かしか割り切れない。なので前に12という数字を考えたような数字の持つ構造的な特性によるものではなさそうだ。

ある研究によると、人間が日常生活で瞬時に記憶できる情報は7個程度、個人差を入れてもせいぜい5〜9個なのだそうだ。だから7はひとまとまりとして感じられ、脳が「全てそろった」と感じるのだそうな。つまり7は「多い」「たくさん」「網羅した」と感じる数なのである。確かに七つ道具も七つの海も、道義が七つあるのではなく、たくさんの全部の道具、世界中の海、といった意味で使われているようである。

7という数が色々なところで使われるのは、人間の認知機能の特質によるものなのかも知れない。

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2022年12月22日 (木)

2023年筮(冬至の日に) と 東洋占術カンファレンスの番宣

今日は冬至です。(ここんとこ恒例になっていますが)翌年の年筮を立ててみました。易者の間では、冬至の日に翌年1年の運勢を占う「年筮」を立てるという習わしがあります。
その前に、昨年立てた年筮と今年1年の振り返りを。

去年得た卦は「隋」の三爻変でした。そこで僕は「単純に解釈して、人にしたがって吉。今年は「俺が、オレが」の態度は慎んで、人の言うことを素直に聞いた方が良い、ということのようです。広く解釈して、自然にまかせる、流れに乗る、小賢しく考えた自分の都合は引っ込めて、万事、天に委ねるのがよろしい、ということかもしれません。また「したがう」ですから、自分ひとりでやるよりも仲間にしたがって、仲間と協力してやることの方がいい結果を出す、ということなのかもしれません。 」と解釈しました。

で、結果はどうかということですが、まずは年明けに「第一回東洋占術カンファレンス」に参加させていただきました。 前にもご紹介いたしましたが、気鋭の占術研究家、田中要一郎氏からお声がけをいただいて参加させていただいたのですが、参加してみて自分の講義はともかく、名だたる各先生方の講義はそれぞれ深く興味深く、大変勉強になりました。また各先生方とオンラインで色々と意見交換できたのは有意義でした。まさに「また「したがう」ですから、自分ひとりでやるよりも仲間にしたがって、仲間と協力してやることの方がいい結果を出す 」ということだったのだと思います。そのほか、一年を通じていろいろなこともありましたが、自然に任せるということを心がけてきた一年だったと思います。

さて、翌年を占って得た卦は「姤」の四爻変。
一般に「姤」 は女性に注意と言われています。ただ初代銭天牛氏の解説には、女性関係の仕事には吉。女性に助力を得るのも良い。とあります・

変爻を見ると「包みの中に魚なし」とありますから、もらった(得た)ものも、開いてみたら空っぽだった、ということですね。広く解釈すると、どうも空振りに終わることが多い一年のようです。なので、そんな年もあるや。と大きな期待はせずに、欲は抑えて過ごすことにいたしましょう。また、うまいもうけ話があっても空振りに終わることがあるようなので、よくよく注意することにいたしましょう。またもっと広く解釈すると、空っぽの包みだから、自分の部屋の中を空っぽにするということなのかも知れません。一昨年、その前の年の年筮の時にも書きましたが、「断捨離」というテーマはなかなか進んでいません。ので、易の神様は、とっとと断捨離せい!と言っているのかも知れませんね(笑)


ところで、前のエントリーにも書きましたが、来年の年明けに開催される「第二回東洋占術カンファレンス」にも参加させていただきます。ついては事前に無料のZoomイベントが行われます。まあ番宣というやつで、講義の概要や講師の紹介などが行われるようです。僕の回は12月26日(月)22時〜23時、です。急な話で恐縮ですが、どなたでも無料で試聴できますので、ご興味のある方はこちらのリンクからお申し込みください。

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2022年11月18日 (金)

第2回 東洋占術カンファレンス

今年の1月に、東洋・西洋占術に精通され、熱心に研究・活動を行っておられる田中要一郎先生の発起により、「東洋占術カンファレンス」が開催されました。

そうそうたる諸先生方に混じって、不肖、小生も参加させていただいたのですが、諸先生方の講義は実に内容も深く、またわかりやすい講義で、拝聴していて私も大いに勉強させていただきました。

さて、来年1月に、第2回 東洋占術カンファレンスが開催されることとなり、また私も参加させていただきます。
前回は紫微斗数における四化星の見方を、各宮ごとにどう見るか、ということをお話しさせていただきました。今回は、十四主星以外の副星(助星)についての見方をお話しさせていただく予定です。紫微斗数は細かな星まで入れると100以上の星があり、その多くの星をどのように扱うのか悩むところであります。これについては、研究者、流派によって実に様々な考え方があり、それぞれ特徴があり研究されています。今回は、私が実際に用いている見方について、原典の引用も交えながらコンパクトに説明させていただきます。

 

「東洋占術カンファレンス」の詳細、お申し込みについては、こちらの「東洋占術カンファレンス」ホームページをご覧ください。

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2022年1月 3日 (月)

2022年筮(冬至の日に)

あけましておめでとうございます。
年も明けましたので、年筮の話題から始めたいと思います。

先日、冬至の日に翌年の年筮を立ててみました。
易者の間では、冬至の日に翌年1年の運勢を占う「年筮」を立てるという習わしがあります。
その前に、前年立てた年筮と去年1年の振り返りを。

去年得た卦は「損」の四爻変でした。その詳細は去年の書込みを見ていただきたいのですが、そこで僕は、今年はとにかく断捨離をしなければいけない、というふうに解釈しました。

で、結果はどうかと言うと(私ごとなので詳細は省略させていただきますが)、数年来の懸案であった大きな断捨離を実行しました。大変だったけど、やれやれやっと片付いた。肩の荷が下りました。易の神様にハッパかけてもらったおかげです。また、小さな断捨離- 資料や書籍や記録などを整理して不要な物を処分する- 要するに部屋を片付ける-ということにも着手しました。なにせ何十年と整理せずカオスな状態の部屋を片付けるのですから、とても1年では片付くわけもなく、今年も継続課題といたします。

さて、翌年を占って得た卦は「隋」の三爻変。
単純に解釈して、人にしたがって吉。今年は「俺が、オレが」の態度は慎んで、人の言うことを素直に聞いた方が良い、ということのようです。広く解釈して、自然にまかせる、流れに乗る、小賢しく考えた自分の都合は引っ込めて、万事、天に委ねるのがよろしい、ということかもしれません。また「したがう」ですから、自分ひとりでやるよりも仲間にしたがって、仲間と協力してやることの方がいい結果を出す、ということなのかもしれません。いずれにしても「元亨利有咎无」ですから、いい感じの一年を過ごせそうです。

また変爻を見ると「丈夫(大人)をくくり、小子(子供)を失う」とありますから、小さい損失はあっても、大きな損失は無いようです。ここでも「隋有求得」と有ますから、やはり人にしたがって利益を得る。人にしたがって吉、ということのようです。

いずれにしても、今年は自分を抑えて謙虚に、周囲の状況にしたがって過ごすことといたしましょう。

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2021年12月 8日 (水)

「紫微斗数実占ハンドブック」再版

長らく在庫切れ状態でした拙著「紫微斗数実占ハンドブック」ですが、

このたび、再版することといたしました。

その内容については、以前のこちらのエントリーをご参照ください。

 

販売についても、以前と同じく東京、十条の鴨書店様にお願いしております。

ご購入に際しては、鴨書店様までご注文、お問い合わせくださいませ。

 

 

 

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