2024年筮(冬至の日に)
今日は冬至です。(ここんとこ恒例になっていますが)翌年の年筮を立ててみました。易者の間では、冬至の日に翌年1年の運勢を占う「年筮」を立てるという習わしがあります。
その前に、昨年立てた年筮と今年1年の振り返りを。
去年得た卦は「姤」の四爻変 でした。そこで僕は「変爻を見ると「包みの中に魚なし」とありますから、もらった(得た)ものも、開いてみたら空っぽだった、ということですね。広く解釈すると、どうも空振りに終わることが多い一年のようです。なので、そんな年もあるや。と大きな期待はせずに、欲は抑えて過ごすことにいたしましょう。また、うまいもうけ話があっても空振りに終わることがあるようなので、よくよく注意することにいたしましょう。またもっと広く解釈すると、空っぽの包みだから、自分の部屋の中を空っぽにするということなのかも知れません。一昨年、その前の年の年筮の時にも書きましたが、「断捨離」というテーマはなかなか進んでいません。ので、易の神様は、とっとと断捨離せい!と言っているのかも知れませんね(笑) 」と解釈しました。
で、結果はどうかということですが、確かに自分の部屋の中は少し空きました。でもまだまだ空っぽには遠いなあ。あと、物事が空振りに終わるということはなかったけど、コロナ禍以降、対面での講義などの活動は一切休止しましたし、こちらのブログもほとんど更新してません。対外活動というか、外部への発信、仕事はほとんど何もしなかったので、その意味では空っぽな一年でした。でも家に篭って「紫微斗数全書」と格闘はしていたのですけどねww
さて、翌年を占って得た卦は「未済」の五爻変。
一般に「未済 」 は、その卦名から、終わるように見えて終わらない。締めくくりがなく混沌とした状況。などと解されることもあるようです。しかし、卦辞にはまず「享(とおる)」とありますし、何より五爻の爻辞が「貞吉。无悔。君子之光。有孚。吉。(占門したことは吉。難儀な目に遭わない。君子にとって光栄あることに、捕虜を獲得する。吉。)」(*三浦國雄「易経」角川文庫による。)なので、捕虜、つまり何か獲物、成果をゲットするような感じです。来年は何か成果物をまとめられるのかも知れません。そのためには「君子」でなければならない。つまり、サボらずに真面目に研究に励みなさい、ということなのでしょう。
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