2021年筮(冬至の日に)
昨日は冬至でした。易者の間では、冬至の日に翌年1年の運勢を占う「年筮」を立てるという習わしがあります。 ということで今年も冬至に来年の年筮を立ててみました。
得た卦は「損」の四爻変。
なんだこれわ!去年の卦(つまり今年の年筮)と同じでわないか!!
そう言えば前にもこんなことがあったっけ。2年続けて同じ卦を得る。その時は易の神様から「今年言うた目標、ぜんぜんでけてまへんなあ。しゃあない。今年も続けてその課題を気張ってやりなはれ。」と言われたような気がして、こちらにもそう書いた記憶があります。ということは、易の神様は今度もまた、今年できなかった課題について来年また再度トライせよ、と言っているのでしょう。
去年の年筮のエントリーにも書いた通り、今年の目標のひとつは「断捨離」でした。で、結果と言うと、ようやく長大な断捨離課題に着手した、と言ったところでしょうか。まあ一歩を踏み出せたのではありますが、完了にはまだまだ先があります。ということは、今年はなんとしてもその課題を進め完了させよ、と言うことなのでしょう。はい、易の神様。今年こそ頑張ってお告げに従います。
他に「損」の卦辞には「捕虜を得る。大いに吉。災難はない。占問したことには結果が得られる。」(易経 三浦國雄 角川文庫 p.166)とありますので、決して悪くはない。というかむしろいい卦です。
さらに六四の爻辞には「その病気の苦痛を損らすには、早く処置せよ。そうすれば病気も治って災難も免れる。」(易経 三浦國雄 角川文庫 p.166)とあるので、そのまま解すると、病気は早期発見早期治療に心がければ大事なし、という意味に取れます。この病気(疾)を問題やトラブル、と意味を広げて解釈すれば、何か問題やトラブルがあれば、すぐに対処すれば大事なく過ごせる、ということなので、何かあっても後回しにはせずにすぐに対処することにしましょう。というか、とっとと「断捨離」を進めなさい、ということなのでしょう。
あと、去年の年筮のエントリーにも書いたのですが、三浦國雄氏の易経によれば、損には(1)下を損(へら)して上に益(ま)す。(2)剛を損して柔に益す。(3)満ちたるを損して虚なるに益す。の3義があるということです。 そこからこの断捨離、片付ける、整理する、という解釈に至ったのですが、いわゆる「損して得取れ」、ということにも通じます。長くなるので具体的なことは省略しますが、思いつくこともあるので、少しトライしてみようかなと思っています。
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