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2016年6月

2016年6月28日 (火)

英国EU離脱、そして総選挙(福岡研究会その1)

一昨日の日曜日は福岡での紫微斗数研究会でした。前にも書きましたが、現在、東京・関西・福岡の三ヶ所で月に一回、紫微斗数研究会を行なっています。これは基本的な紫微斗数の講座を終了された方の中に、もっと研究を深めたいという熱心な方々がおられ、そのリクエストではじめました。関西、東京の会員さんの中には僕がサラリーマン時代にご縁があって来ていただいた方もいて、古参の会員さんは、かれこれ10年のお付き合いになるでしょうか。研究会ですので、自由に意見交換をするサロンのようなかたちで運営しています。福岡はまだ日が浅く、立ち上がって2〜3年というところでしょうか。少人数ですが、とても熱心な生徒さんが集まってくれます。

そんな自由な雰囲気の研究会なので、一昨日は時の話題、英国の国民投票、EU離脱のことから話をはじめました。このような時事の話題については、僕もこっそり占ってみることもあるのですが、今回は話が大きすぎて(重すぎて)卜占も立てませんでした。誕生した英国の王子や王女の名前やいかに?という罪の無い話題なら気楽に占ったり仲間内で話題にしてわいわいやるのですが。。 というか、今回は僕も漠然と、まあ離脱はないだろう。前のスコットランドの国民投票と同じように、ギリギリでEU残留で結果が出るだろうとタカをくくっていたのです。なので金曜日、国民投票の結果はEU離脱というニュースを見て、ドヒャーだったのです。

週末が明けて、今はニュースやネットでいろいろな人がいろいろなことを言ってます。それらを見ると僕も勉強になります。が、ここでは難しいことは書きません。

今回の英国の国民投票で、その結果やいかに?という問い(占的と言います)に絞れば、サッカーの優勝チームや日本シリーズの行方を占うのと同じですから、卜占で占うことはできますが、今回のような非常に大きなテーマは単に国民投票の結果だけに留まらず、その後英国はどうなるのか、EUはどうなるのか、すんなり離脱できるのか、世界に与える影響は、などなど連続して問いが発生します。このように巨視的に見なければならないテーマは、むしろ測局で見た方がいいと思います(もちろん卜占を複雑に組み合わせてみる事も可能ですが)。

測局というのは、個人の一生や諸事万端を見るのではなく、天下国家の動向や行く末を見る占いで、これがまた難しい。僕も紫微斗数を使った測局、紫微測局を試みるのですが、なかなか的中しない。まだまだ研究を深める必要があります。なぜ難しいかと言うと、個人の一生や人事諸事の場合、まあ一度は体験したこと、あるいは誰もが経験すること(恋愛にしても結婚にしても就職にしても)を占うのですが測局の場合、この国が将来どうなるのか、この企業が20年後どうなるのか、社会は30年後どうなるのか、地球は100年後どうなっているのか、という誰も経験したことのないことを考える行為だからです。

なので、今回はめちゃくちゃ大雑把な話をしました。ある技法を使っておおまかに見ると、英国は戦後、衰退運のサイクルに入ります。なるほど、大戦前はまだなんとか、かつての大英帝国の威信を持ちこたえていましたが、戦後はみなさんご覧のとおりです。この衰運期は今世紀半ばまで続きます。人と同じく国家でも衰運期に入ると、やることなすこと裏目に出ます。どうも今回の件もその運気の流れの中でのひとつの事象であり、まだ3、40年は不安定な状況が続きそうです。

ではEUはどうなのか。これまたヨーロッパをひとくくりにしためちゃくちゃ大雑把な見方なのですが、英国と同じくヨーロッパも今世紀半ばまで衰退運が続きそうです。ヨーロッパとひとくちに言っても、西欧と東欧、北欧と南欧、さらにそれぞれの国々を細かく見て行くといろいろありますが、まあざっくりひとくくりにしてしまうとそんな感じです。ということは英国を含めてヨーロッパの混乱や低迷は、まだ数十年続きそうです。

一方、日本はどうかというと、戦後から盛運期に入ります。戦後から盛運期ということは、それまでは衰運期であったわけです。今はデフレだ不況だなんだかんだ言ってますが、大局的に見るとどうでしょう。明治大正戦前の日本と戦後の日本を比べてみると、どちらが幸運なのか。明治維新以降、日露戦争、日清戦争、日華事変、そして第二次大戦へと続くそんな時代と、戦後70年一度も戦争を起こしていない今の日本を比べて、みなさんはどう思われるでしょうか。百年単位でものを見る、すごくおおまかな見方ですが。この盛運期は今世紀半ばまで続きます。

では他の東アジアの国々はどうかと見てみると、台湾も日本と同じく戦後から盛運期に入り、今世紀半ばまで調子いいです。で、中国は日本や台湾ほどではないけど、戦後運気がぐんぐん上がり今世紀半ばまで好調です。毛沢東のやったことや文化大革命や今の中国共産党を見るといろいろ考えるところはありますが、清朝末期の100年と戦後の中国を比べてみるとどうでしょう。歴史を巨視的に見てこの技法を検証していかなければいけません。

ということで、どうも今世紀前半は、欧州が凋落しアジアが元気になるアジアの世紀となるようです。もうすでにオバマはアジアシフトに移っています。さすがに米国はよく見ている。その米国はどうかというと、どうもずっと好調期のようなのです。ずるいぞ!でも米国はまだ建国200年ちょっと。このような百年単位でものを見る見方を検証するにはいささかデータ不足ではあります。

ということで、測局を学ぼうとすると巨視的な歴史の流れに対する考察が不可欠となります。僕も勉強しているのですが、なかなか追いつかない。でも歴史の勉強は面白い。特に今興味を持っているのは、第二次大戦前後の状況です。歴史に「たら、れば」はないけれど、もしも米国が参戦しなかったら、英国も含め欧州はナチスの傘下になっていたのでは?とか、日本がナチスともっとうまく手を組んでソビエトを東西から挟み撃ちにすれば、今はドイツと日本が世界を牛耳っていたのかも、とか(そんな世界に住みたいとは思いませんが)、なぜそうならなかったのかも含め、測局の見方と照らし合わせて考えてみると興味がつきません。

余談になりますが、ナチスドイツと言えば、ヒトラーの暗殺計画は30件を越えて企画し実行されたんだそうな。でもヒトラーは無傷でした。中には部屋ごと爆破され側近の多くは死亡したにもかかわらず、ヒトラー本人は間一髪で難を逃れたというケースもあったそうです。ナチスは「神に守られた総統」と言い、連合国は「悪魔に守られたヒトラー」と言ったそうです。なにか神がかったものを感じます。神がかりと言えば、ナチスはノストラダムスの大予言も宣伝に利用しました。

最近読んだノストラダムス本の中に、今後、米国とロシアが手を組んで中国とケンカする、という解釈がありました。えー?という感じですが、昨今の国際情勢を見るとまんざらではないような気もします。僕はノストラダムスの「諸世紀」は予言の書ではなく占筮の書であるという見解なのですが、話せば長くなりますので、その話は機会をあらためて、いずれまた書きたいと思います。

てか、筆が滑ってこんな長文になっちゃったよ。ぜんぜん総選挙のことも研究会の様子も書けませんでした。それについてはまた後日アップします。今日はこのへんで筆を置きます。

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2016年6月14日 (火)

だって地球は丸いんだもん

前に、少年時代に推理小説、特にシャーロックホームズのシリーズにハマった、ということを書かせていただいた。その頃の僕は、図書室に備えられていたSF小説にも夢中になった。とはいえ小学校の図書室である。ハインラインやアシモフなど難しいものはなく、置いてあったのは古典と言えるヴェルヌやウェルズ、他はバローズくらいであった。その中で、僕は特にヴェルヌに夢中になった。「海底二万マイル」や「月世界旅行」など、わくわくしながら読んだ。そのヴェルヌの全集の中に「80日間世界一周」というものがあった。これはSFと言うよりは、むしろ冒険紀行小説と言っていいのかも知れない。ロケットや潜水艦などは登場しない。80日で世界一周できるかどうか、という賭けをした男が世界一周する物語なのだ。今は、その気になれば一周するだけなら1日で世界一周してしまうが、この作品が書かれたのは1872年である。今のように交通手段が発達していない時代、まさに冒険につぐ冒険の物語なのである。名優デヴィッド・ニーヴン主演の映画でご存知の方も多いかも知れない。

この物語には日付変更線のトリックが用いられている。ウィキペディアにも書いてあるのでいいかとも思うが、ネタバレになるので、それ以上詳しくは書かない。ご興味のある方は、ぜひ本作品を読んでいただきたい。で、それを読んだとき、小学生の僕は頭の中がこんがらがった。東周りで日付変更線を越えると日にちは一日戻る。え?前の日になるの?じゃあ、ものすごい高速で地球をぐるぐる回れば昨日の昨日、過去に行けるタイムマシンができる!!

んなわきゃない。

当時から僕は地理が大の苦手。もともと自分には空間認識、空間把握能力がかなり欠如しているのではないかと思う。東西南北の方位もひとつひとつ考えないとわからない。直感的に把握できない。そんな僕だから頭がウニになってしまったのだ。

なんでそんな話を長々と書いたかというと、実は先日、外国生まれの人を鑑定する機会があったのだ。そこで地理が苦手な僕はまたしても頭がウニになってしまった。で、それを研究会で生徒さんに説明した。僕の生徒さんは理系の人は少なく、芸術家肌の女性が多い。生徒さんもウニになってしまった。ウニ頭の先生が説明するのだ。ウニになっても仕方がない。そこで少し整理してみよう。

そもそも、昔は外国生まれの人の生年月日時から命運を鑑定する機会は、とても少なかったのだ。江戸時代以前はもう皆無と言ってもいいかも知れない。しかし今はグローバルな時代である。簡単に海外に行けるし、また多くの外国人の方が日本に来られ出会うこともある。なにより電話やインターネットで瞬時に繋がることができる。なので外国生まれの人を鑑定するということが、今日的な課題として浮上するのである。

実は、これにはいろんな考え方がある。何も考えず日本人と同じように読む、という考え方もある。まあそれもありかな、とも思うがあまりにも芸がないので、僕は生時は現地の時間を採用するようにしている。紫微斗数の講義などで明石標準時から生地の時差を足し引きする、という説明をすると、たまに外国生まれの人は17時間引くのですか?という質問を受けることがある。いや、そうではなくて、そこが東京だろうとロンドンだろうとシドニーであろうと、産まれた場所の産まれた時間を採用するのである。ある人がカナダでお昼に産まれたとしよう。その人の産まれた瞬間、カナダはお昼であるが、日本では早朝となる(で、よかったかな)。でもあくまでその人はお昼に産まれたと考えるのである。ああ、書いててなんだか頭がウニってきたよう。

むかしむかし、四柱推命や紫微斗数が考え出された頃、地球は平らだった。地球の裏側に行くこともなかった(たぶん)。さらにもっと昔は、この人は朝に産まれたのか、昼に産まれたのか、夕方に産まれたのか夜に産まれたのか、その違いで人の運命の違いを見つけようと考えた(きっと)。まあ、朝昼晩ではあまりに大雑把なので、1刻(2時間)単位で産まれた時間を見よう、ということになった(おそらく)。

だから、その人が産まれた場所で示す時間を、その人の生まれ時刻とする、というのが今のところの僕の考えである。たとえば、ロサンゼルスで産まれた人は、きっと合衆国の太平洋標準時で生まれ時間を記憶しているだろうから、ロサンゼルスと太平洋標準時との時差を足し引きして生まれ時間を決定する。日本人の明石標準時との時差を足し引きするのと同じ理屈である。

さて、かなり頭がウニってきたが、さらに僕の頭をウニらせる日付の問題が生じる。ここでは紫微斗数が使用する太陰太陽暦(旧暦)を例にとって考えてみよう。太陰太陽暦は朔となる瞬間を含む日を一日(ついたち)と定めた暦である。平たくいうと、月が新月になったときの日を一日(ついたち)とする。だから朔日を「ついたち」と訓読みする。月が新月になる瞬間は地球上同時に起こるが、それが何日なのか、場所によってズレが生じる。だって地球は丸いんだもん。月が朔になる瞬間、ある場所では朝で、ある場所では昼で、ある場所では夜中だったりする。なので太陰太陽暦は、観測する場所で1日ズレてしまうことがある暦なのだ。もう頭の中はウニだらけである。日付変更線なんかだいっきらいだ!

要するに、外国生まれの人を見るときは、いつも使ってる暦とは別の暦を使う必要があるということなのだ(厳密に言うと別の暦を使う必要がある場合もある、ということなのだが)。でも、そうではなく外国生まれの人は、いつも使ってる中国暦(あるいは日本暦)を使うべきだと主張する人もいる。

まさに「諸説あり」なのであるが、僕は当たるのが占いなんだろうと思っているので、当たる方の説を採用したいと思っている。そのためにはもっと多くのデータを集めないといけない。門下生たちの手を借りながら、そんな検証も行なっていきたいと考えている。

 

ここまで読んでいただいて、みなさんの頭の中がウニっていないだろうか。それはウニのような説明しか書けない僕に責任がある。ごめんなさい。

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