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2016年4月

2016年4月 1日 (金)

欠点を使いこなす(ココ・シャネル)

以前にも書いたが、私は紫微斗数という命占を研究しているので、人がどういった人生の軌跡を描いたのか、ということに、たいへん興味がある。また、よりダイナミックな人生を送った偉人たちの人生は、命占を研究するうえで、とてもよい研究材料となる。

ということもあって、人の一生や人生を扱ったTV番組や特集があれば、注意して見るようにしている。先日、あるTV番組でココ・シャネル女史の人生を紹介する特番があって、興味深く拝見した。

20世紀の女性のファッションやモードを切り開いた人なのであるが、生まれは前世紀末の1883年8月19日である。生時までわかればよい資料となるのに、残念ながらそれは入手できなかった。

彼女の波乱に富んだ人生を振り返るに、おそらく幼年期はきわめて衰運であり、中年期以降発展した運気であろうと想像できるし、また結婚運や配偶者運に恵まれない運であったのだろうと思う。また、非常に自我の強い人であったようだ。

彼女の人生の詳細について述べるのがここでの目的ではないので、それはまた別の機会に譲りたい。今日は私がその番組を見て、たいへん印象深かった彼女の言葉について紹介させていただきたいと思う。

それは、「欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点をうまく使いこなせばいいのに。」というもの。

なんでも欧米の20世紀初頭の女性のファッションは、お腹を極端に締め付けて、胸とヒップを極端に強調するようなものだったそうだ。そう言えば洋画「風とともに去りぬ」で、スカーレット・オハラが何人がかりでコルセットをぎゅうぎゅう締め付ける場面があったっけ。いわゆるグラマーな体型、つまり、ぼんきゅぼーんが美しいとされていたのだ。

そんな時代、ココは女性の身体を締め付けない、ゆるふわのファッションを考え出し、当時の女性たちの心をつかんだのだそうである。で、実際に彼女も自分のデザインした洋服を身にまとい、街を練り歩いたのだそうな。今述べたように、当時はグラマーな体型が魅力的とされていたのだが、ココはむしろその逆で痩せぎすな体型であった。そんな自分の体型を気にすることなく、自らが自身のデザインの広告塔となったのだ。上記の台詞は、そのときに語ったとされる言葉である。その後、彼女はファッション界に旋風を巻き起こし、デザイン界に革新をもたらしたことは、みなさんもよくご存知のことだと思う。

欠点は魅力のひとつになる。
欠点をうまく使いこなせばいい。

ううむ。。
なかなか言えない、こんな台詞。

私は紫微斗数の講義でも「命盤を見ることでそれぞれの長所と欠点を知り、また得意なフィールドと苦手なフィールドを知ることができる。できるだけ長所を生かし得意なフィールドで活躍することが開運につながるのだ。そのために紫微斗数を活用してほしい」という話をしている。私自身の経験を振り返っても、欠点や短所を克服しようとしても徒労に終わることが多く、それよりも長所を伸ばし、得意分野で活躍するように心がけた方がよいと思う。私は鑑定の際にも、そのようにご助言させていただいている。

ところがココ女史は、欠点をうまく使いこなせと言う。
思うに欠点を使うとは、それを「克服」するのとは違うのだろう。「克服」しようと努力矯正するのではない。欠点をありのままに認め、それを受け入れる。それでこそ使いこなすことができるのである。なかなか凡人のなせる技ではない。さすがに達人の言うことは違う。

長所や欠点と書いたが、畢竟それは自分や他人が決めこんでいるもので、絶対的なものではないのだろう。立場や状況や時代が変われば、欠点が長所に、また長所が欠点に変わることもあるのだ。

自分の欠点をありのまま認め、それを受け入れる。私もそのような度量を持ちたいものだ。ココ女史の台詞を聞いて、そう思った。

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