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2013年9月

2013年9月19日 (木)

タイム・ツイン

ときどき、双子の運命はどう見たらいいのでしょうか?と問われることがある。

およそ双子の生年月日時はほとんど同一なので、紫微斗数の場合同じ命盤となる。一刻(二時間)を単位としている術数、例えば四柱推命でも同じ命式となる。ということは双子の場合全く同じ運命を辿ることになるのだろうか?

双子と言えばザ・ピーナッツの伊藤エミと伊藤ユミ姉妹、そしてこまどり姉妹。ちと古いか。少し時代を下って、リリーズとかリンリン・ランランなんてのもいた。大筋同じような運命を辿ったような、でも微妙に違う人生を送ったような、どうも判然としない。

紫微斗数では双子の命盤を、それぞれを少し違った角度で読む、という技法もあるにはある。また術士や研究者により、いろいろ工夫されていることだと思う。私の場合、同じ生年月日時に生まれたのであるから、同じ命盤で読むのが妥当であろうと思っている。2時間を時の単位とした場合、同じ生年月日時の人は世の中に沢山いる。別に双子でなくとも、同じ命盤や命式を持った人は沢山いるのである。

少し大雑把ではあるが、紫微斗数の場合、命盤は何通り算出されるのか計算してみよう。
紫微斗数命盤作成に必用な条件は、干支と旧暦の月と日、そして十二の刻である。これを単純にかけ算すると、60(干支) × 12(月) × 30(日) × 12(刻) = 259,200

つまり紫微斗数命盤は25万9千2百通りのパターンがあるということになる。これで今の世界の人口約70億人を割ってみると、27,000人あまりとなる。つまり全く同じ命盤を持った人間は世界中で3万人近くいることとなる。この3万人の人は全く同じ運命を歩むのであろうか?

この世の中に2人として同じ人間はいない。それは双子にしても同様であろう。いかに同じ命盤であるからと言って、全く同じ運命を歩むとは言えない。しかしこれからますます増え続ける地球上の総ての人間を固有化し特定するような命術を私は知らない。少なくとも紫微斗数ではそれはできない。ならばここが紫微斗数の限界なのであろうか?

一方、私はまだ双子の鑑定依頼を受けたことがないので何とも言えないのだが、同じような命盤を持った人は、その考え方や性格、行動傾向に似たようなものがあることを、しばしば経験する。また人の運命の特徴や運勢の傾向を見ることは容易であり、かなり的を射た判断ができるのであるが、人生の細部にわたって微に入り細に入り読み取り判断することは、かなり困難であり、時にほとんど不可能なことがある。単純に命盤を読んでいるだけでは、そこが紫微斗数の限界なのであろうと思う。

では、そのような命盤からいかにして詳細なことがらや、例えば双子などの同じ命盤を持つ人の運命の違いを読んでいけばよいのであろうか。ひとつはその人の置かれた環境や状況に対する考察である。たとえば、全く同じ人間であっても、現在の東京に生まれるのか、ニューヨークに生まれるのか、あるいは内戦に苦しむ地域に生まれるのか、それによってずいぶん運命の軌道が代わってくることが予想される。これは極端な例であるが、その人の置かれた状況により、同じ命盤でも微妙にニュアンスを変えて読んで行く。真勢中州の筮前の審事は命占においても有効、というか必須なのである。その人の分限、地位、時、居所、事情、勢い、を明確にすることによって、生きた解読ができるのである。

鮑黎明氏は、こういった同じ命式を持つ者の判断の鍵は「相」であると述べている(鮑黎明著「中国命理学枢要」東洋書院1983 pp.15〜21)。ここで言う「相」を狭義に捉えると、人相手相などの所謂相術ということになるが、広義にはその人についての細かな観察と質問、即ち上記筮前の審事と同じことを言っておられるのだと理解している。

最近、そのような広義の「相」の観察に加え、卜占技法を応用することで、より命占の精度を上げたり、双子のような同じ命盤における運命の差異を読み取ることができるのではないかと考え、目下実験中である。もちろん実際の鑑定の場において、すべて命占だけでこと足りることは少なく、何らかの卜を立てることが多いのであるが、試験に合格するのか、とか彼女の気持ちはどうなのか、といったいわゆる卜占とはまた別に、もっとストレートに卜占技法を使って命盤読解を行えるのではないか、と思っているのである。





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2013年9月 6日 (金)

上期の講座終了

先日、占術スクールカイロンでの上期講座「紫微斗数基礎編」が、大阪校東京校ともに無事終了しました。受講していただいた皆さん、お疲れ様でした。せっかく貴重な時間と費用をかけていただくのだからと、かなり濃い内容を集中的に講義させていただきました。どうか一度に理解しようと焦らず、資料をゆっくり読みながら、いろいろな命盤を作って研究してください。

集合研修の悩みとして、レベルをどこに置くかというのがあります。ある程度やった方は、もう少し早いペースで進めて欲しいと思うでしょうし、全くはじめて紫微斗数に接した方は、もっとゆっくりな方がいいのかも知れません。どうか復習に励まれることを願います。

5ヶ月間やってみて、いろいろ改善すべき点も見えてきました。それを踏まえて下期の講座を考えていきたいと思います。また、大阪では今月から、東京では来月から「応用編」がはじまります。こちらも豊富な資料を用意いたしますので、どうぞお楽しみに(^^

大阪校東京校ともに来月から再度「基礎編」も開講します。最初からゆっくりと紫微斗数を勉強したい方は、どうぞおいでくださいませ。

今回は基礎編の中で「紫微卜占」も講義したのですが、結構評判よかったみたいですね。やはり占いは命占と卜占が揃って実際の役に立つということなのでしょう。その命占と卜占を同じ紫微斗数というシステムの中で行うのですから、便利というか、お得感があったのかも知れません(^^ 今後は紫微卜占だけを独立させて講義してもいいかも知れません。他に、もっとゆっくりコースとか、命盤解読実践演習とか、またいろいろ考えていきたいと思います。そのうち原書講読「紫微斗数全書を読む」なんてのもできたらいいですね。

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